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花粉症舌下免疫療法の薬剤使用と抜歯などの口腔外科処置

近年、花粉症などの治療に、舌下免疫療法(薬剤名:シダキュア)を使用される方が増えています。また、ダニアレルギーの治療には、ミティキュアという薬剤もあります。これらは、舌下投与される薬剤で、舌の下で溶かして使用します。

これらの薬剤に関する添付文書には、「抜歯後、口腔内の術後又は口腔内に傷や炎症がある場合には、口腔内の状態を十分観察し、本剤の投与可否を判断すること。口腔内の状態においては、本剤の吸収に影響を与える恐れがある。また、本剤が傷や炎症部位に刺激を与える恐れがある。」という記載があります。

舌下投与されるため、口の中に創部があると、通常の粘膜から吸収される以上に体内に吸収され、アレルギー反応を生じる可能性があります。そのため、歯科外科手術が待機可能なら待機し、手術を優先する場合は舌下療法を中断するという考え方もありますが、まだ一定の見解を得ていません。

特に、使用開始後1ヶ月以内にアレルギー反応が起こる可能性が高いと言われているため、注意が必要です。そのため、これらの薬剤を使用している患者様は、ご来院時に担当医にお伝え頂きますようにお願いいたします。

 

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