お子さんの歯やお口のけがについて
お子さんは顔やお口のけがをすることが多いです。それには理由があります。
子供体型の特徴
- 頭部が大きい、大人に比べてバランスの悪い体型
→ 不安定
- 上肢(うで)の力(腕力)が弱い
→ 腕で体を支えきれず、顔をぶつける
- 幸い骨は柔軟性に富む
→ 骨折しにくい
ポイント
- 体型、腕力が弱いことから、顔やお口のけがをしやすい
- 骨は柔らかい
- でも歯は大人と同じように硬いため、歯のけがをしやすい
お子さんの歯のけがの治療
お子さんが転んで顔を打つこと、友達などとぶつかり歯を打つことはよくあることです。この写真の子どもは歯を打って、歯ぐきから出血して来院しました。
特にぐらつきが無いときは、しばらく硬いものをかまないようにし、経過観察をすることがあります。
歯がぐらついているときは、隣の歯とともに固定をして、ぐらつきが治まるようにします。
固定の期間は約1ヶ月間を目安にします。
経過観察中や結紮後でも、歯の色が変わってくることがあります。
これは、歯を打ったときに歯の根の部分で歯の神経や血管が切れてしまったからです。
このようになれば変色してきた歯の、根の治療(根管治療)をする必要があります。
神経の治療は、外から目立たないように、歯の裏側から穴をあけて行います。
神経の治療がすめば、白い詰め物をして完了です。
この写真は、歯の裏側に穴をあけたところです。
お子さんのお口のけがの考え方について
一般的なお口のけがについての考え方、対応方法を示します。
詳細は後日公開